2025年12月号(成長しない子は一人もいない!)
成長しない子は一人もいない!
~誰か一人でも認めてくれる人がいる限り~
園長 中村 洋志
あっという間に師走を迎えました。これから本格的な寒さの季節を迎えますが、子どもたちは相変わらず明るく元気に毎日をパワフルに過ごし、その姿を見ていると毎日の生活を謳歌しているようにも感じます。今年一年はどんな年だったでしょうか。日々の生活は、すべてが順調だったという日ばかりではなく、様々な体験や出来事を通して徐々に成長してきているのだと思います。今後とも、すべてのお子さんが心身ともに健やかに成長していくことを願うばかりです。
私たちの仕事は、日々の取組を通して目の前の子どもたちが成長していく姿を見届けることができるところに大きな喜びがあります。
長い人生、これからも順風満帆な日ばかりではなく、様々な困難等に遭遇していくこともあるとは思いますが、彼等のように真っ直ぐな心を持ち続けて成長しくことができたら、大抵のことは乗り切っているのではと確信しています。幼児期に体験してことが、人生を左右することもあることは時折耳にしますが、自分自身の経験からも、そのことを感じています。もちろん、幼児期の体験だけがすべてではありませんが、これから先の人生に多少なりとも影響を与えるとすれば、これまで以上に取組を工夫し充実させていかなければならないと考えています。
ほとんどの子どもたちにとっては、保育園での生活が初めての集団生活ですが、あらゆることが未経験の出来事であり、家族だけでは得られない経験を通すことで徐々に成長していきます。そんな諸々の経験を通す中で切磋琢磨しながら心身共に逞しくなっていくのです。大人の何倍ものスピードで確実に成長を続けていきます。私たち大人にとって大切なことは、口先だけでなく本気で「成長しない子は一人もいない」、すなわち「一人一人を伸びていく存在として見ているかどうか」ということです。私は、折々に職員にもこのことを伝えるようにしています。「子どもたち一人一人の可能性を信じ、どう向き合うか」が大切だと考えているからです。星野富弘さんの「誰がほめようと 誰がけなそうと どうでもよいのです 畑から帰ってきた母が でき上がった 私の絵を見て 『へえっ』と ひと声 驚いてくれたら それでもう十分なのです」という詩を思い出します。誰か一人でも、自分を認め励ましてくれる存在があれば、人は強く生きていけるのです。私自身の経験からもこのことは確信を持って伝えることができます。私たち職員もその一人になれるように取組を進めていけたらと考えています。
今年一年を振り返りながら、子どもたちがもっと主体的に動くような取組はできなかっただろうかとか、さらに一人一人に寄り添う保育を目指したいとか、様々な思いが駆け巡ります。今後とも保護者の方々との連携を深めながら誠実かつ地道に取組を進めていくしかないと考えています。改めてよろしくお願いいたします。
皆様方のご家族が、健やかに年の瀬を迎え、来年も今年以上にいい年になりますように心から祈念いたします。




