園長だより 8月号

「あおいくま」の教え!
~親の教えが一生を支えることがある~

連日真夏の太陽が照りつける暑い日が続いていますが、子どもたちは、この暑さにも負けず明るく元気に過ごしています。このエネルギーが成長の源かもしれません。保育園といたしましては、コロナウイルス感染症対策はもとより熱中症対策にも配慮しながら、子どもたちの健康管理にも気配りをしながら取組を進めておりますが、各家庭におかれましても、バランスのよい食事や適切な水分補給、そして睡眠時間の確保など、規則正しい生活に心掛けながら、暑い夏を乗り切りましょう。

7~8年ほど前、NHKテレビの「ファミリーヒストリー」で、ものまねタレントとして活躍を続けている「コロッケ」さんの家族の歴史が紹介されました。今でも記憶に鮮明に残っています。事情があって、幼少時代から母子三人で暮らしていた彼の家族は、今では考えられないような貧しい生活を送っていたようです。お母さんは、そんな貧しい生活の中でも、前向きな姿勢で子育てを続け、常に彼とお姉さんに、「『あおいくま』の教え」を伝え続けたという内容でしたが、感動したのを覚えています。

この「『あおいくま』の教え」は、元々は、京都の建仁寺の禅の教えだと言われており、今でも座禅体験の講話などでも聞くことができるとのことです。お母さんがどこでこの教えを知ったかはわかりませんが、二人は母の教えをしっかりと守り、その言葉を支えにしながら苦しい時代を過ごしたとのことです。もちろん、今でも母の教えが自らの生き方の根底にあるということです。熊本時代の苦しかった頃の生活は、今の「コロッケ」さんの明るさからは想像すらできませんが、逆に、そういう生活を経験しているからこそ、彼の明るさや優しさがあるのかもしれません。彼も自身の著書「母さんの『あおいくま』」の中で、自分の明るさは、母から受け継いだものだと紹介されています。

「あおいくまの教え」とは、「・・・・あせるな(自分が)、・・・・おこるな(自分が)、・・・・いばるな(自分が)、・・・・くさるな(自分に)、・・・・まけるな(自分に)」という教えとのことです。親の教えは,一生を支えるものです。それぞれの家庭で大切にしている教えやしつけ等も,子どもたちの成長に大きな影響を与えます。この「あおいくまの教え」は、堀田庄三という住友銀行の元頭取の人生訓でもあったということで、自身が戒めとしていたこの「五戒」を新入社員などに好んで話していたという逸話もよく知られています。それぞれの家庭には、その家庭なりの子育ての方針があると思いますが、子どもたちは、一番身近な親を手本として多くのことを学びながら成長していきます。親の教えが一生を支えることもあるのです。

本県にも、「負けるな、嘘をつくな、弱い者をいじめるな」という有名な教えが残されています。私は、「負けるな」は、「他者ではなく自分の弱い心に負けるな」であり、「嘘をつくな」は、「他人にはもちろん、自分自身にも正直であれ」ということであり、「弱い者をいじめるな」は、「腕力が強さではなく、本当の優しさが一番の強さである」という教えだと受け止めています。

園長 中村洋志